結婚に向いていないから結婚できないの間違い【結婚は怖くない】

辛口!婚活コラム

結婚に向いていない人が増えたからみんな結婚できないの?

長くなったので記事を2つに分割しました。独立した記事としても読めますが、こちらの記事もご覧ください。

明治安田総研が2017年に行った「35~54歳の結婚意識に関する調査」 で、一番多い一生独身を覚悟した理由は、「自分は結婚に向いていないと思ったから」です。

一生独身の理由

それでは、本当に「結婚していない人」は「結婚に向いていない人」なのでしょうか。

「結婚していない」と「結婚している」の架け橋が渡れないだけ

約30年前の1985年には、30~34歳の男性の約70%、女性の約90%は結婚していました(国立社会保障・人口問題研究所の資料 より)。

この30年で結婚に向いていない人が激増した・・・そんなことがあるでしょうか。

「結婚していない人」は「結婚に向いていない人」というよりも、結婚への架け橋が渡れない人です。

結婚によって、男女ともに生活に大きな変化が生じます。

誰かと一緒に暮らすこと、お金や時間を共有すること、お互いの家族と関わること、2人の子供を持つこと・・・。

など、結婚して独身時代から変わることはたくさんあります。

「結婚していない自分」と「結婚している自分」の間には大きな溝があり、その溝に橋を架けて渡るのにはとてもエネルギーがいるのです。

昔は「結婚している自分」への架け橋を無理やり渡ってしまった方が楽だった

昔の男女が今の男女よりも結婚に向いていたのではなく、昔は「結婚するのが当たり前」だという意識が社会全体にありました。

お見合いなどで数回会った人や、恋愛感情のない人とでも結婚するのが当然で、結婚とはそういうものだと思われていました。

NG例

独身でいると親戚や会社の上司などに世話を焼かれてお見合いをさせられた

NG例

結婚しないことで半人前扱いや変わり者扱いされてしまった

NG例

露骨に寿退社を迫られた

いろいろと面倒な事情があったのでしょう。

周囲からプレッシャーをかけられ続けるのは大変です。

適当なタイミングで「結婚していない自分」から「結婚している自分」への架け橋を無理やり渡ってしまった方が楽だった

だから昔の男女の結婚率は高いのです。

いまは「結婚していない自分」でも快適に過ごせる社会になった

2015年の国勢調査によると、30歳の男女の約50%が未婚です。

未婚でいたからといって、社会的に昔のようなプレッシャーをかけられることはありません。

「結婚すること」は当たり前ではなく、個人の自由な選択だと考えられるようになりました。

結婚しないことを選択しても、仕事や趣味に打ち込んで生活を充実させることはいくらでもできます。

何かを変えることには大きなエネルギーが必要です。

男性でも女性でも、「結婚している自分」へ変化とストレスを伴う選択をするよりも、昨日と同じ「結婚しない自分」を選び続ける方が、楽な社会になったのです。

「結婚していない自分」から「結婚している自分」に変化するだけの理由はみつからない

今は、現状維持をしていればそこそこ快適に生活できる環境です。

「結婚していない自分」から「結婚している自分」へと、大きなエネルギーを使って変化しようと思えるだけの理由はなかなかみつかりません。

男性の場合は、年収に不安があるなどの要因があると、結婚して家族を養うことが期待される立場に置かれることに消極的になりがちです。

女性の場合も、「好きな人と」なら結婚したいと思えます。

でも自然にいいなと思える男性は売約済だったり、自分より人気の女性にとられてしまったり、結婚願望が薄かったり…となかなかうまくいきません。

「結婚していない自分」から「結婚している自分」へ変化した方が、絶対に幸せになれると確信を持つことができません。

だから選び慣れた「結婚していない自分」でいることをつい選んでしまうのです。

結婚に向いていないと思うのはなぜ?

それでは、未婚者の多くが「自分は結婚に向いていない・・・」と感じるのはなぜなのでしょう。

結婚に向いていないと思う理由として、たとえばこんなものが考えられると思います。

  1. 家事が苦手、嫌い
  2. 自分の時間を大切にしたい
  3. 親戚付き合いが得意ではない
  4. 性格が自己中心的

たしかに、こんな項目にすべて当てはまる人は、結婚に向いていないのかもしれません。

こんなお嫁さんをもらった男性、こんな旦那様と結婚した女性は、今後の人生で大変な苦労をしてしまうことでしょう。

Bananaは全部当てはまりますが、結婚しています。そして、結婚してとても幸せです。

人は慣れた状態を快適だと思うもの

Bananaのように、結婚に向いていない項目に思い当たることのある人は、「自分は結婚に向いていないかもしれない・・・」とつい悩んでしまうかもしれません。

「結婚したら○○も○○もしなければいけないけど、自分にはできない・・・」

「自分には○○なところがあるから、結婚してもうまくいかないかも・・・」

ただ、それは自分だけではなく、結婚していない人の多くが感じる不安です。

環境が大きく変化するときに、不安を感じたことはありませんか?

中学校から高校へ上がるとき、大学を卒業して社会に出るときなど、環境に大きな変化を伴うときに、期待よりも不安が大きかった経験はありませんか?

「高校へ進学すると仲のいい友人と離ればなれになってしまう・・・」

「社会人として自分がやっていけるのか自信が持てない・・・」

など、不安を感じる理由は当時の自分にとって1つ1つもっともなものだったでしょう。

それでも、変化せざるを得ない状況に後押しされて、変化を受け入れながらなんとかやってこれた人が多いのではないでしょうか。

高校へ進学することに不安を感じる自分、大学を卒業して社会に出ることに不安を感じる自分に、いまの自分なら何と声をかけるでしょう。

自由に選んでいいよと言われると、なかなか変化を選べない

こうした環境の変化と、「結婚していない自分」から「結婚している自分」への変化の大きな違いは、変化するかどうかが個人の自由な選択に委ねられているかどうかです。

「結婚していない自分」から「結婚している自分」へ変化したら、もっと幸せになれるという保証はありません。

結婚に伴う面倒なこと、結婚後の生活のマイナス面などを見聞きすると、「結婚していない自分」でいる方が幸せなのではないか・・・と思えてきます。

結婚するかどうかの選択が個人の自由に委ねられるようになったことで、結婚するために個人が超えなければならないハードルは、昔より高くなったのではないでしょうか。

「結婚していない自分」に慣れているから、結婚に向いていないと思う

「結婚に向いていないかもしれない・・・」と思うのは、慣れの要因も大きいです。

いままでやってきたこととは違うから、やったことがないことだから、自分にできるかどうか不安になってしまうのです。

「結婚している自分」に慣れてしまうと、「結婚している自分」を続ける方がずっと楽です。

独身時代に不安に思っていたことは、何とか折り合いをつけてやっていく方法をみつられたり、思っていたより大変ではなかったりします。

独身時代に独身生活の良いところをいくつも挙げられたように、結婚すると結婚生活の良いところをいくつも挙げられるようになります。

人は慣れた状態を快適だと感じやすい生き物です。

「結婚している自分」に慣れてしまうと、結婚している自分を続ける方が快適だと感じるかもしれません。

それでも結婚することを勧める理由

結婚するかしないかが個人の自由な選択なら、それでも結婚する理由はどこにあるのでしょうか。

人の幸せはシンプルだから

それでも結婚することをすすめる理由は単純です。

世界中を飛行機で移動でき、高層ビルが建ち並び、インターネットで誰とでもつながれる高度な時代になりましたが、人の幸せは変わらずシンプルだからです。

愛情を注ぐ人が傍にいてくれたら幸せ。

愛情を注いでくれる人が傍にいてくれたら幸せ。

誰かと一緒に笑いながらご飯を食べること、家に帰ったら電気がついていて笑顔で迎えてもらえること、休みの日に手をつないで散歩に出かけられること。

そんな誰かと一緒に過ごす日常は、温かく、癒やしに満ちていて、そんな日常に人は幸せを感じるからです。

心配しすぎずに結婚すればいいと思う

不安になるような情報が溢れた社会で、「結婚するのは自由だよ」と言われても、難しい面もあると思います。

誰だって幸せになりたいし、幸せになれないなら結婚したくありません。

それでも、絶対に幸せになれる保証のついた結婚はありません。

「結婚していない自分」から 「結婚している自分」への架け橋を渡るのはなかなか大変です。

考えすぎずに「まあ1回くらい結婚してみるか」と飛び込んでみることも、今の時代に合わせた選択なのかもしれません。

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