婚活がうまくいかないとき、誰でも婚活をやめたいと思います。「婚活をやめたい・・・やっぱり自然に好きな人に出会って結婚したい!」と婚活市場での出会いから自然な出会いに切り替えるのは、結婚するための近道になるのでしょうか。
婚活をやめたい・・・自然に好きな人と出会って結婚したい理由
- 婚活で出会う人とは共通点が少ない
- 婚活では最初から異性として意識するから難しい
- 婚活を続けても結婚できる気がしない
婚活で出会う人とは共通点が少ない
まずは、なぜ婚活での出会いではなく自然な出会いをもとめるのかを考えていきましょう。
自然な出会いといって真っ先にイメージするのは、大学や職場での出会いです。大学や職場というのは、集団に入るときに選別されているので、意識しなくても共通項が多い人たちの集まりになります。
共通項が多い人というのは、いちいち説明しなくても自分の感覚や考え方を理解してくれたり、共有できる体験があったりして、初対面の時から親近感を抱きやすいもの。
それに対して、そういったフィルターの全くない婚活市場での出会いというのは、自分と全く違う環境で生きてきた共通点の少ない人たちとの出会いです。
そこに、年収や年齢といった条件で無理やりフィルターをかけた中から異性を選んでいくので、候補を絞る段階でまず疲れてしまいます。
がんばってお相手を探し、メッセージのやりとりを経てお会いしてみても、イメージが違ったり初対面からなんとなく合わないと感じる部分があったり・・・理想の相手というのはそうそう転がっているものではなかったりします。
そんな疲れる出会いを繰り返すうちに、「婚活をやめたい・・・自然な出会いで結婚したい」と思うのは、本当によくわかります。
婚活では最初から異性として意識する
婚活市場での出会いのもう一つの難しさは、お互い最初から異性として出会うことです。
例えば職場で男性と知り合ったとしても、異性として意識するよりも前に、一緒に仕事をする仲間という距離感でお互い関わることになります。異性としてはどうかなぁという相手でも、職場の同僚として信頼できる相手なら、仕事をする上で全く問題ありません。
お互い意識せずに自然に関わる回数が増える中で、初対面ではわからなかった相手の良いところが見えてきます。
毎日顔を合わせて仕事をしていると、無理をせずに相手の良さを見つけることができて、「あ、意外といいかな?」という気持ちに自然にシフトチェンジできたりするのです。
婚活市場では、この自然な気持ちのシフトチェンジがありません。最初から相手を異性として品定めし、相手からも品定めされるから疲れてしまい、「婚活をやめたい・・・」と考えてしまいます。
婚活を続けても結婚できる気がしない
いくら婚活を続けても結婚できる気がしない、という悩みもあります。婚活でうまくいかない経験が続くと、婚活をやっている意味があるのか不安になることがあります。
ここで、国立社会保障・人口問題研究所が発表した、第15回出生動向基本調査(2015年)の調査結果を見てみましょう。夫婦が出会ったきっかけについての調査結果です。
職場や 仕事で | 28.2% |
友人・ 兄弟姉妹を通じて | 30.8% |
学校で | 11.7% |
街中や 旅先で | 5.7% |
サークル、クラブ、習いごとで | 4.8% |
アルバイトで | 3.8% |
幼なじみ ・隣人 | 1.6% |
見合い結婚 | 6.4% |
その他、不詳 | 7% |
結婚相談所の利用を含めた見合い結婚で結婚した男女は、6.4%。おそらくネット婚活などがその他の7%に含まれるとしても、婚活で結婚した男女は13.4%です。80%以上の夫婦は自然な出会いで結婚しているという調査結果になりました。
共通点の多い人と、自然に出会って自然に好きになって結婚する。1番無理のない結婚の形に思えて、婚活をやめて自然な出会いを探したくなるのも、無理はありません。
婚活をやめたい・・・自然な出会いを待っていたら結婚できるのか?
上昇し続ける未婚率。結婚しない男女が増えている。
自然な出会いで、好きになった人と結婚する。それが叶うならこんなに望ましいことはありません。婚活をやめたいならやめてしまえば良いのです。しかしその一方で、自然な出会いを待ち望んでいれば結婚できるかというと、そうではありません。
2015年の国勢調査によると、30歳男女の未婚率は、約50%です。その後、30~34歳の女性で、5年間で結婚した人の割合は30.7%です。35~39歳の女性になると、5年間で結婚した人の割合はたったの16.5%になります。
自然な出会いで結婚する人が多いのは学生時代からのお付き合いや職場の同僚と結婚する人が多いからです。新しい出会いの少ない30代に入ると、自然な出会いを待っていても結婚できる確率の方が少ないのです。
結婚のタイミングを逃してそのまま独身でいつづける男女の方がいまは多いという現実を忘れてはいけません。
婚活をやめたいよりも、自然な出会いと婚活を平行して
結婚につながる可能性を秘めた自然な出会いは、ぜひ積極的に活用してほしいと思います。
大学時代の友人と同窓会をしてもいいですし、いままでは避けていた職場の同僚に目を向けてみるのも良いでしょう。自分の直接の知り合いだけでなく、知り合いに結婚したいことを公言して、食事会やデートを企画してもらうと良いと思います。
ただ、これぞという相手が見つかるまでは、ぜひ婚活も平行して続けてほしいと思います。その理由を3つにまとめました。
- 自然な出会いは結婚までが遠い場合も多い
- 婚活を続けることで自然な出会う男性の良さがわかる
- 婚活でも自然な出会いでも、結婚するのに必要な力は同じ
自然な出会いは結婚までが遠い場合も多い
自然な出会いの一つの難点は、せっかく相手を見つけても、相手が結婚は2~3年先でいいかなとのんびりしていて、相手の結婚願望があまり強くない場合があることです。
30代以降の女性にとって、2〜3年後の結婚というのは遠く感じるもの。まして、何年も待ったからといって結婚してもらえる保証はどこにもありません。
男性は自分にとっての結婚のタイミングが訪れないと、なかなか結婚に踏み切りません。だからこそ、そろそろ結婚したいと考えている男性を選ぶことがとても大切です。
また、自然な出会いで結婚から遠い相手を好きになってしまう場合もあります。
気をつけるべきパターンの一つ目が年下です。
社会人サークルや社会人の勉強会などは、意識の高い若手の社会人が中心になって運営する場合が多いもの。そうすると、女性が30代以上だと、いいなと思える男性が年下だったりすることが頻繁におこります。
年下の男性は付き合うにはよくても結婚にこぎつけるのが難しいことが多々あります。女性が結婚を真剣に考えているなら、ちょっと気をつけた方がよい相手です。
もう一つのパターンが、モテ系男性。
女性が婚活で好きな人から好かれないといった悩みを抱えている場合、自然な出会いでも同じことがおこります。モテ系男性をGETして結婚までこぎつけるのは、自然な出会いでもとても大変です。
狩り場を変えたらうまくいくのではなく、変化させるべきは自分の考え方!と心していきましょう。
婚活を続けることで自然な出会う男性の良さがわかる
自然な出会いで男性に出会っても、いまいちピンとこないからと出会いを見逃してしまうことも多いでしょう。
しかし、ピンとこない男性でも、自然に出会った男性の方が婚活市場で出会った男性よりも、共通点が多くて話しやすかったりします。
Bananaの婚活中に、結婚相談所のアドバイザーさんから、「真剣に婚活することで結婚力が上がって、相談所以外でもお相手を見つけられるようになって結婚していく人が多い」と言われました。これは、一理あります。
婚活するといままで出会ったことがないようなタイプの男性に遭遇し、落ち込むこともあります。でも、それから改めて自分の周りを見ると、「いままで気づかなかったけど、こんなにいいところがあったんだ!」と周りにいる男性の良さがわかるようになります。
婚活で比較対象ができると、実はお宝である自然な出会いを見逃さないようになります。そのために、イヤな思いをすることがあっても、婚活市場をしっかり体感してほしいと思います。
婚活でも自然な出会いでも、結婚するのに必要な力は同じ
出会いの場所がどこであれ、結婚するにはコツがあるような気がします。それは、どこかに難がある男性の、悪いところではなく良いところを評価して、満足できること、です。
婚活でも自然な出会いでも、自分の希望を全部叶えてくれる王子様を見つけようと思うと、いつまでたっても結婚が決まりません。
それよりも、自分と結婚しようとしてくれる人の良いところを見つけて、悪いところをまあいいかと許すこと。最初から女性の扱いがうまい男性よりも、愛情をあげたら返してくれる真面目で優しい男性を選ぶことです。
結婚を考えている女性が自分に真摯な愛情を注いでくれると思えば、男性は深い愛情を返してくれるようになります。
男性の良いところを見て、家庭を築いていく中で愛情を育て、関係を大切に育んでいく。男性から愛される力だけでなく、自分から愛情をあげられる力が、女性としての力量なのだと思います。
自然な出会いは貴重なチャンス。婚活をやめたいより平行して
自然な出会いは結婚につながる大きなチャンスです。
しかし、その貴重なチャンスをつかめるかどうかは、自分が本当に結婚の準備ができているかにかかっています。
出会いの場所が婚活でも自然な出会いでも、男性にいろんなものを求めすぎてはなかなか結婚までたどり着きません。自分に好意を寄せてくれる男性の良いところを見つける力が、結婚するにはとても大切です。
婚活で異性から見た自分の評価を客観的に見つめ、婚活市場で出会う男性のイヤなところも大らかに見られるようになること。それは、婚活で出会う男性だけでなく、自然に出会う男性とのご縁をつかむことにつながっています。
真剣に結婚と向き合うために、自然な出会いはぜひ婚活と並行して探してみてくださいね。